IT業界の中にはさまざまなIT技術職がありますが、その1つに組み込み系エンジニアという職種があります。組み込み系エンジニアはプログラマーやシステムエンジニアに比べ認知度は低いかもしれませんが、開発の現場においては欠かせない重要な職種です。
そんな組み込み系エンジニアとして働く最大のメリットが、ものづくりの喜びを実感しやすいことにあります。組み込み系エンジニアの仕事は、家電や自動車などの機械製品に組み込むためのプログラムの開発です。例えばエアコンの自動運転もプログラムで制御されていますし、オートマチック車のギアチェンジや自動運転機能もプログラムで制御されています。このように家電や自動車など目に見える機械製品も相手にするので、目に見えないプログラムだけを相手にするよりものづくりの喜びを実感しやすいのです。
もう1つのメリットが技術や知識を蓄積できることにあります。IT業界は技術進化が早いので以前の技術や知識がすぐに通用しなくなることも多く、特にソフトウェア関連の職種はその傾向が強いです。一方組み込み系エンジニアの世界では、数年前から変わらず使われている技術や知識が存在します。それに組み込み系はソフトウェアに加えてハードウェア全般の知識も求められるので、経験や知識・技術に秀でたベテランを重宝する傾向あります。経験を積みながらじっくり知識・技術を蓄えていきたいという人にとっては組み込み系エンジニアは魅力的でしょう。